ネリヤカナヤ創作童話コン表彰式

賞状を手に笑顔の受賞者たち

豊かな物語性や創造力称える

 県図書館協会奄美支部は1日、第16回ネリヤカナヤ創作童話コンクールの「表彰式」を奄美市名瀬の県立奄美図書館で開いた。学年ごとに選ばれた最優秀、優秀、学校賞に輝いた受賞者を表彰。創作した童話の豊かなストーリー性や創造力を称え、今後の飛躍にエールを送った。

 コンクールは、童話創作を通して表現力などを培い、豊かな心を養おうと毎年開催。奄美群島内の小中高校生から173点の応募があり、入賞作品42点、学校賞2校を選んだ。

 重村一人支部長(代読)は表彰式で、「豊かにストーリーが構成され読み応えある力作ぞろい。来年も豊かな感性が詰まった作品を期待する」とあいさつ。参加した21人・2校の受賞者一人ひとりが壇上に上がり、賞状や記念品を受け取った。

 受賞者を代表して笠利中・伊瀬知美央さんが、作品『おいしいの魔法』についての感想を紹介。「どうすれば楽しさが伝わるか考え、ワクワクする文章にした。書くのはあっという間だった」など制作当時を振り返った。

 審査員を務めた県教育庁大島教育事務所指導課・山宗功指導主事は物語の一部を読み上げ「本当に素晴らしい才能でみずみずしい感性。その感性は個人のものではなくみんなの宝」と講評。最後は、困った村を助けるために主人公のユイが紬の神様を訪ねるという物語を書いた小宿小2年・稲田美結さんが作品『つむぎのかみさま』を朗読。会場を創造力豊かな物語の世界に誘った。

 授賞作品は冊子にして3月上旬ごろに各学校などに配布を予定。同館ホームページでも紹介し、一部作品は大型紙芝居にも仕立てられる。