「障害者週間」あわせ展示

「障害者週間」周知のための展示が奄美大島5市町村で行われている(3日、奄美市役所)

奄美市では物品販売、職員研修も
奄美大島5市町村

 3日から9日は「障害者週間」。期間に合わせ奄美大島の5市町村は、市役所・町村役場で、障がい支援施設などの作品や同週間を周知するポスターを展示している。奄美市では市役所本庁舎3階で展示を実施。4事業所の作品計50点が並び、機関相談支援センター(ぴあリンク奄美)の取り組みも紹介。各市町村とも展示は最終日の9日まで。

 同週間は2004年に国が設定。障がい者の福祉について、関心と理解を深めるとともに、障がい者がさまざまな分野での活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的としている。「国際障害者デー」(12月3日)からの1週間を期間とする。

 5市町村は島内の障がい福祉サービス事業所などを含めた奄美地区地域自立支援協議会に所属。奄美市では例年、同週間周知のための展示を行っていたが、今年は同協議会事務局も兼ねるぴあリンク奄美の呼び掛けで5市町村が足並みをそろえて実施。ぴあリンク奄美の福﨑伸吾相談支援専門員は「行政職員全体に意識を向けることが、住民に意識してもらうための第一歩。今後は全国での取り組みを参考に、より充実した展示に向けた協議を進めたい」としている。

 奄美市の展示スペースでは6日午前10時から同4時まで、障がい者就労継続支援B型事業所「ユーアイ工房」の利用者によるアクセサリー等の販売も実施予定。このほか、5日には障がい理解とバリアフリーについての職員研修も行う。

 市保健福祉課は「障がいのある人が地域に溶け込めるようにするためにも、活動や施設の取り組みを職員・住民に知ってもらいたい」と呼び掛けている。