年末年始の事件事故防止へ

県警マスコット・かごパト君、瀬戸内柔道スポーツ少年団メンバーも参加し、パトロールに向かう車両を見送った

瀬戸内署 きゅら島隊、出発式や街頭キャンペーン

 2019年度「年末年始交通事故防止運動」(10日~1月10日)がスタートした10日、瀬戸内署は「年末年始きゅら島隊」の出発式を同町きゅら島交流館で開いた。犯罪や事故が増加する年末年始を前に警察や行政、ボランティアなど参加者約90人は、地域の交通安全や事件事故防止を願って、師走の町へパトロールに向かった。

 県スローガンは「年末年始マナーアップで事故防止」。重点事項に▽犯罪の未然防止▽子どもと女性の犯罪被害防止及び高齢者の安全対策▽交通死亡事故の抑止、飲酒運転の根絶及び暴走族取り締まり―など5項目を掲げた。

 瀬戸内・宇検防犯協会連合会会長で鎌田愛人町長は「緊密な連携の下のもと、住民の防犯意識を高めたい」と参加者らを激励。本村誠瀬戸内署長も「(事故防止には)地域一人一人の取り組みが大事。安心して年末が迎えられるよう全体で盛り上げてほしい」と協力を求めた。

 式では、奄美群島初登場の県警マスコット・かごパト君と瀬戸内柔道スポーツ少年団6人が安全安心宣言。ベスト贈呈や110番の家委任なども行われ、白バイや青パトが慌ただしさを増し始めた町へ、パトロールに繰り出した。

 式後も参加者らは、同町の目抜き通りに立哨し街頭キャンペーンを展開。道行くドライバーに「早めのライト点灯」などと書かれたチラシや「交通ルールを守って無事カエル」と呼び掛けるティッシュなどを手渡した。

 同署によると、同管内の交通事故発生件数(11月末現在)は25件(前年同期比9件減)。交通事故(12月9日現在)は、人身事故が12件(同3件減)、ケガが13件(同3件減)で、死亡事故は2014年以降発生していない。

 なおこの日は、奄美署などでも出発式があった。