練馬で大島紬新春販売会

南さんに指導を受け、泥染体験をする奄美二世の二人=練馬区区民・産業プラザの産業イベントコーナーで

大島紬の魅力など体験
12日まで

 【東京】本場奄美大島紬販売協同組合(元雅亮理事長)が主催する「2020年本場奄美大島紬新春販売会」が、10日から12日まで東京都練馬区区民・産業プラザの3階産業イベントコーナーで開かれている。奄美関係者などが訪れ、大島紬の魅力などに触れる企画を体験した。

 同展示販売会は地元の本場奄美大島紬約150反を展示販売するもので、一反19万8千円と東京在住の出身者に手に入れやすい価格帯となっている。

 初日の10日には奄美二世の女性たちが子ども連れで訪れ、奄美大島の龍郷町にある㈱夢おりの郷の南晋吾社長が指導するハンカチの泥染体験(千円)を行った。  

 体験した西田なぎささんは「小さい時、夏休みに奄美の祖母の家でやった思い出があったけど、大島紬を作るのがこんなに大変だということがよくわかった」と感想を述べた。また、喜入美和さんも「模様の出方が同じものが出ないのは、味があるし、色や模様がその時々で違うので面白いと思った。ほんのちょこっとしただけなのに大変な作業だと思った」と話した。

 元理事長は、「今回は都内の練馬区を皮切りに販売会を実施。出身者はもちろん、今後は都内の各区の学生たちに大島紬を着てもらう機会を広げていくような企画を考えたい。また、来島する学生たちと奄美高校とのジョイントなど、若者へのアプローチも構築していきたい」と夢は膨らむ。

 同展示販売会は12日(日曜)の午後4時まで。