中身はお楽しみ「本の福袋」

県立奄美図書館が企画した本の福袋は中身が見えないワクワク感から人気を博した

特設コーナー設け貸し出し
県立奄美図書館

 県立奄美図書館(有村真由美館長)は今月4日から同館1階に特設コーナーを用意し、中身の見えない紙袋に本を入れた「本の福袋」の貸し出しを行っている。3連休初日となった11日には多くの人が同図書館を訪れ、福袋を手に取ったり、実際に借りたりする姿が見られた。

 同館の田平奈保美指導主事によると、福袋の取り組みは少なくとも4年以上前から同館で毎年実施している。職員15人が自身で、「こころがほっこりするえほん」、「正月明けは筋トレ&ダイエット」などテーマを設定。テーマに沿ったおすすめ作品2冊を袋に詰めた。今年は子ども向け30種、一般向け9種の計39種を用意。好評を得て11日午後には残りわずかに。残されたテーマを吟味し手に取る利用者の姿が見られた。

 田平指導主事は「普段、手に取らない本を知るきっかけにしてもらえれば。子どもたちの貸し出し冊数増にもつながってほしい」と話す。また、「自分が用意したテーマの福袋が借りられるのを見るとうれしい」とはにかんだ。

 この日、図書館を訪れ「今年の主役」というテーマの福袋を借りた奄美小2年の朝沼幸大君(7)は「図書館の福袋は初めてで面白そうだったので借りた。今年もたくさん本を読みたい」と話した。