「ティダの環市」にぎわう

オープンと共に大勢の客が詰め掛け、お目当てのアッタドコネを買い求めた

アッタドコネに人だかり
惣菜や加工品もずらり

 NPO法人奄美ティダの環(平田暉子代表)主催の「第19回ティダの環市」が19日、奄美市名瀬のティダ館であった。収穫期を迎えたアッタドコネを始め、地元の新鮮野菜を使った惣菜や加工品をずらりと販売。オープンと共に大勢の客が詰め掛け、お目当てのアッタドコネなど旬の味覚を買い求めた。

 アッタドコネは、名瀬有良集落でしか栽培できない地場産のダイコンで、奄美市の一集落1ブランドにも指定。煮ても崩れにくく、独特の苦味や辛味、葉や皮など捨てるところがないことで人気の商品で、市場の流通も少なく、奄美の郷土料理には欠かせない食材となっている。

 この日は収穫直後の葉付きのアッタドコネ140本を用意。メンバーがよりをかけたターマン(タイモ)のコロッケや島素材を使った弁当なども数多く販売された。

 午前10時、会場が開くと買い物客らはどっと押し寄せ、アッタドコネの売り場には人だかり。1人2本の限定販売も、10分を待たずに売り切れる盛況ぶりとなった。

 初めて購入したとういう同和光町の女性(53)は「おいしいとうわさだったので一度食べたかった。煮物におでん、酢の物でも食べたい」と早速調理法に思案。平田代表は「地域ならではの自慢の商品。いいPRができてよかった」と笑顔で話した。

【写真説明】オープンと共に大勢の客が詰め掛け、お目当てのアッタドコネを買い求めた