まほろば大和ウォーキング

820人が参加したまほろば大和ウォーキング大会

緋色鮮やかに聖地堪能
トレイル開通記念に820人

 大和村エリアの世界自然遺産奄美トレイルの開通を記念した「第18回まほろば大和ウォーキング大会」(大和村、同教育委員会主催)が26日、同村の奄美フォレストポリスを発着点にあった。1~8㌔の4部門に820人がエントリーし、豊かな大自然の恵みを体に受けながら会場をスタート。参加者らは、緋色鮮やかなヒカンザクラ並木を歩いて緑生い茂る森の散策を楽しむなど、大和村が誇る聖地を堪能した。

 奄美トレイルは、世界自然遺産の登録に絡んで群島各地を自然歩道でつなごうと、2016年から県が構想に着手。大和村エリアでは18年からコース選定を始め、村内3ルートを開設した。

 この日は、ルートの一つ「名音川・フォレストポリス・マテリヤの滝」コース上に、らくらくさんぽ(1㌔)、ファミリー(4㌔)、桜並木散策(6㌔)、チャレンジ(8㌔)の4部門を設定。伊集院幼村長ら関係者による開通を祝うテープカットの後、6・8㌔コースからスタートした。

 コースに繰り出した参加者らは、亜熱帯特有の木々や植物を眺めて歩き、緑深い景色なども満喫。澄んだ空気を体いっぱいに浴びながら、天然の森林浴で体と心を癒した。

 満開を迎え鮮やかに咲き誇るヒカンザクラの並木地点では、家族や友達同士で足を止めて記念撮影。それぞれが思い思いのペースで散策を楽しみ、大和村ならではの自然の魅力を味わった。

 母と2人で参加した奄美小6年・村田陽菜子さんは「車ではよく通ったけど歩いたのは初めて。桜も近くで見るときれいだった」と笑顔。東京都の女性(43)は「世界自然遺産になる道。直接歩けて、いい記念になった」と喜んだ。

 なおこの日の会場では、豪華景品の当たる抽選会や地域特産品の即売会、ツツジの植樹なども実施。先着千人には、トレイルオリジナルバックやコースマップもプレゼントされた。