沖永良部島で初防衛新年会

後援会メンバーらと初防衛を祝った吉田実代選手(中央)=和泊町、ホテルシーワールド=

「ラスベガスで試合したい」
女子ボクシング王者・吉田実代選手

 【沖永良部】世界ボクシング機構(WBO)女子世界スーパーフライ級王者・吉田実代選手(31)の初防衛新年会(同実行委員会主催)が27日、和泊町のホテルシーワールドであり、試合のコスチュームで登場した吉田選手は「初防衛を果たし、ベルトを持ち帰ることができた。現役中にラスベガスで試合がしたい。そのためにも勝ち続ける」と抱負を語った。

 沖永良部2世の吉田選手は、昨年6月に同級タイトル戦で世界王座を獲得。昨年の大晦日に東京都大田区総合体育館で初防衛戦に臨み、挑戦者の世界ボクシング評議会(WBC)アジア同級王者石麗萍(中国)に3―0の判定勝ちを収めた。

 会場には、後援会のメンバーら100人が集まった。和泊町の伊地知実利町長は「厳しい練習の末に勝利した。島にとって誇りであり宝。これからも防衛回数を重ねていってほしい」と激励。

 知名町の赤地邦男副町長は「初防衛戦は難しかったと思うが、よく頑張ってくれた。沖永良部は昔からボクシングが盛んな場所なので、吉田選手の活躍とともに島のボクシングも盛り上がっていくだろう」と述べた。

 会場スクリーンに防衛戦の様子が映し出されると、来場者らは吉田選手の戦いぶりを食い入るように見つめ、試合終了と同時に大きな拍手で勝利を喜んだ。

 チャンピオンベルトを持ち、来場者一人一人と言葉を交わした吉田選手は「沖永良部の人たちの熱い応援のおかげで、女子ボクシングの認知度も上がっている。次の試合でも防衛できるよう、しっかりレベルアップしたい」と話した。