新型コロナウイルス感染防止対策として学校を臨時休校する対応がとられる(資料写真)
政府が新型コロナウイルス対策で全国の学校を一斉に臨時休校とするように要請するとの発表を受け文部科学省は28日、都道府県などに臨時休校に関する通知を行った。県教委は県立高校などについて3月2日から15日までを一斉臨時休校とするなどの対応を発表。県教委からも市町村に対し、小中学校でも国の通知に基づいた対応が実施されるよう要請が行われた。
文科省の通知文書では臨時休校を行う場合、児童生徒は基本的に自宅で待機して手洗いなどの感染症対策を行う指導、標準授業時数を下回った時の弾力的な対処などを求めている。
県教委によると、文部科学事務次官からの要請を踏まえ県立高校などについては学校保健安全法第20条に基づき、県内では感染者が出ていない点や隣県の対応をみて3月2日(月)から15日(日)までの間を一斉臨時休校することを決定。16日以降については「まだ何も決まっておらず、収束するかなど」事態の推移をみて対応を協議するという。
市町村立の小中学校などに関しては、県教委が国の通知を踏まえた対応が行われるよう各市町村の教育長に要請した。
奄美の各市町村教委の小中学校臨時休校対応は、▽奄美市=3月4日~15日▽龍郷町=同2日午後~15日▽大和村=同4日~15日▽宇検村=同2日~15日▽瀬戸内町=同2日午後~15日(2日午前中は説明会実施)▽喜界町=同3日~15日▽徳之島町=同3日~15日▽天城町=同3日~15日▽伊仙町=同3日~15日▽和泊町=同2日~15日▽知名町=同2日~15日▽与論町=同3日~15日。
県教職員組合の星村博文・奄美地区支部長は学校の臨時休校対応について、「対応しなければならないのはわかるが、現場としては唐突すぎる。国が春休み期間までを要請したことに対し、県が2週間の休校と決めたのは冷静な判断ではなかったか」と理解を示した。
奄美のある教職員は、「休校に関して保護者から少し問い合わせがあった。上からの通達だから仕方がない。感染防止にやむを得ないと思うが、適切な対応を心がけたい」と困惑気味に話した。