奄美市にサージカルマスク3000枚寄贈

朝山市長(右)にマスクを手渡す再田代表(左)

医療現場 優先的に使って
ハトハマオート

 奄美市名瀬の中古車販売会社㈱ハトハマオート(再田洋樹代表取締役)は24日、奄美市に医療用として使用することができるサージカルマスク3000枚を寄贈した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスク不足が深刻化する中、同社代表取締役の再田さん(43)は「少しでも困っている市民に届けてほしい。特に医療現場や症状が重症化しやすい高齢者施設の方々に優先的に使ってもらえたら」と語った。

 マスクは同社の取引先で、医療用器具も取り扱う鹿児島市の企業から仕入れた。全国的にマスクが不足するなか、1000枚を超える一括購入は困難な状況となっているが、再田さんは「販売目的ではなく寄付目的であれば、と取引先から大量に購入することができた」と話す。

 マスクを受け取った朝山毅市長は「このような時期に企業のみなさんに協力していただき大変ありがたい」と感謝を述べた。

 市は、マスクを市役所内で一時保管し、新たな感染者の発生や医療機関などで不足が生じた場合などに備えることにしており、「医療現場や介護施設などを優先しながら、非常時に市民に利用してもらえるようにしたい」としている。