「島の特産品紹介リレー」

〝島ロス〟を解消するため、島の商品を購入してもらいたいと始まった=SNSから

奄美出身者により購買運動
購入して〝島ロス〟解消を

【東京】「島の商品を購入して、島ロスを解消しよう!」。自粛が叫ばれ、経験したことのない日常生活を強いられるなかで、東京の青年たちがソーシャルネットワークサービス(SNS)を使い、「島の特産品紹介リレー」をこのほど始めた。それは現在、東北や鹿児島、福岡、そして海外の島出身者たちにも拡散している。

新型コロナウイルスの感染に伴い島にある飲食や観光、イベント、観光業などが大きな影響を受けている。そのダメージを少しでも緩和しようと始まったのが、「島の特産品リレー」。「内地にいる島っちゅ島ファンが何かできないか」の思いで、4月25日の夜、東京奄美会の原田尚樹青年部長からスタート。それから東北奄美会の里恵さん(古仁屋出身)、東京にいる元東京与論会・喜島春樹青年部長、沖永良部島の元東京沖洲会・前田郁青年部長らに伝わり、それぞれが各島などの特産品サイトや商品をアップしてPRした。

「感染拡大が終息したら奄美を訪れてね」とタグ付けして、観光名所や各ホテルのサイトもアップしてもいいという。原田さんは、お薦めのサイトとして出身地である喜界島のけらじ屋さんを取り上げ「学生の頃や帰省したときは、宮本商店の前にあるカップラーメンの自販機でラーメンを買って食べました」と故郷の話を披露し、「けらじ屋さんのサイトでは、パッションフルーツや喜界島トマト、白ごまなど島の楽天市場みたい。ぜひ、商品を購入して〝島ロス〟を解消しましょう。次の紹介者は、いま仙台市に住んでいる里恵さんでーす。東北奄美会を立ち上げ、島想いがハンパない恵ちゃん、尊敬しています」とつないでいる。

里さんは、「島では結構食べていた、たしろの奄美ジェラートがお薦めですね」と受け継ぎ、リレーは現在、全国の奄美群島出身者により、海外にまで広がっている。原田さんは「島にある小さな店でも通販サイトをしているのでは、と考えたのがきっかけです。少しでも島の商品を購入してもらい、少なからず島に潤いを与えられたなら」と話している。