見頃を迎えたエラブユリ(冨山さん提供)=今月12日、石川県羽咋市千里浜町=
和泊町で球根購入 地域で話題に
【沖永良部】エラブユリが石川県羽咋市千里浜町で咲いた。同町在住の冨山一夫さん(79)が、和泊町の「えらぶ堂」(長野政仁代表)を通じてユリの球根を購入し、住民に配った。地域で話題となっているという。
冨山さんは、2018年5月に島にいる知人を訪ねて来島。満開となっているユリ畑を初めて見た。その年の8月に球根3個入りを50袋、翌年は160袋を届けてもらった。
球根は、冨山さんが代表を務める住民サロン「おっちゃ家」の利用者や町内の希望者らに配った。「町のお年寄りたちの話題作りにしたい」と思ったからだ。一緒に届いた育て方のメモを見ながら、プランターや鉢で栽培。昨年秋に植えた球根は、今年6月に入って町中で花を咲かせた。
冨山さんは「高齢者が増えて会話をする機会が減っていたが、ユリのおかげで芽が出たことや花が咲いたことなど、みんなで報告し合うようになった。これからも大事に育てていきたい」と話した。