定数10に15人立候補

8年ぶり、選挙戦スタート
瀬戸内町議選

 任期満了(12月9日)に伴う瀬戸内町議会議員選挙は17日、告示された。定数10に現職9人、新人5人、元職1人の計15人が立候補を届け出し、5日間の選挙戦をスタート。候補者は選挙事務所での第一声後、町内遊説に繰り出した。前回選(2016年)は無投票だったため選挙戦は8年ぶりとなる。投票は1日繰り上げの請島と与路島を除き、22日に行われ、即日開票される。

 立候補届けは午前8時半から同町役場会議室で始まり、午後5時に締め切られた。届け出順は抽選。出席した候補者本人や代理人が順次、手続きを済ませた。

 立候補者を地区別でみると古仁屋7人、阿木名2人、阿室釜、嘉鉄、清水、篠川、秋徳、諸鈍が各1人。性別内訳は男13人、女2人の全員無所属となっている。なお今回初めて女性が立候補した。

 受付を終えた候補は、午前9時半ごろから地盤となる集落や古仁屋市街地の選挙事務所で第一声。その後、市街地周辺や加計呂麻島に選挙カーを走らせ、「町発展に全力を尽くしたい」「大切な1票を託してほしい」などとあいさつして回った。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止を踏まえ、各陣営は選挙期間中の動員を最小限度にし、支援者への握手や街頭演説を控えながら遊説していく方針。

 現職は地域振興を重視、新人と元職は議会刷新を争点に各地で支持拡大を狙う。多くの候補者が人口減少問題や新型コロナ対策を掲げ、コロナ禍による経済の立て直し、子育て支援や高齢者福祉の充実などを訴える。

 今回は現職1人が不出馬、新人と元職が入り乱れる混戦模様。人口減を背景に登録有権者数は前々回選(12年)から1割減った。候補者は定数の1・5倍が争う激戦に加え、見込みの票割れにも危機感を募らせる。

 選挙となった前々回選(12年)は投票率85・36%で定数10に14人が立候補し、争った。当時の当選ラインは401票だったが、複数の陣営関係者は候補乱立で当選ラインが下がるとの指摘もあり、選挙情勢は混とんとしている。

 期日前投票は18日から21日までの4日間(請島・与路島は20日まで)。午前8時半から午後8時までの間、役場庁舎隣のすこやか福祉センターで受け付ける。

 16日現在の登録有権者数は7557人(男3671人、女3886人)。