テープカットする参加者ら=知名町=
施設を利用する子どもとその保護者ら=知名町=
【沖永良部】知名町の地域子育て支援拠点施設「そら・SORA」の開所式(町主催)が8日、同町フローラルパーク管理棟であった。関係機関から約30人が参加。新施設では、これまでの子育て支援に加え、生後3カ月~未就学児を対象にした一時預かり事業も実施する。
町では、保健センターで実施してきた乳幼児とその保護者を支援する「地域子育て支援拠点事業」のサービス拡充を目指して、昨年度から事業の委託を検討していた。それに合わせて新たな子育て支援施設として、約500万円をかけてフローラルパーク管理棟内の改修を進めてきた。
先月19日、公募型プロポーザル審査の結果、町社会福祉協議会に委託先を決定。先月30日に改修工事が完了した。
施設内には、子どもや保護者らが集えるスペース「子育て広場」と、「一時預かり室」(シャワー室完備)を整備した。食事室もある。
式では、今井力夫町長が「未来を担う子どもを育てる場所として多くの人にこの場所を利用してもらいたい」とあいさつ。町社会福祉協議会の宗岡須賀美会長は「ライフスタイルとともに保育ニーズも多様化している。一時預かりは、保護者が安心して子どもを預けられる場所として年中無休の取り組みを実施していく」と話した。
利用者を代表して、娘の彩良さん(2)と式に参加した中田安沙美さん(32)は「母親同士で話をしていて一時預かりができる場所が欲しいと思っていた。ほかの子ども達と触れ合えるのもうれしい」と語った。
一時預かりを利用するには事前面接が必要で、予約は町内が2週間前、町外は1週間前から受け付ける。基本料金は1人町内1時間300円。問い合わせは「そら・SORA」電話070―1990―5689。