奄美図書館 3人が「一日図書館長」

来館者に読み聞かせを行い本の面白さをアピールした(左から)山川さん、久原くん、溝口さんの一日図書館長3人

 

 

司書に挑戦、本の楽しさアピール

 

 こども読書週間(23日~5月12日)を前に奄美市名瀬の県立奄美図書館で18日、小中高生3人が「一日図書館長」に就任し、館長業務にチャレンジした。一日館長を務めたのは、大川小6年の久原慧仁くん、赤木名中3年の溝口夏実さん、大島高校3年の山川陽さん。3人は、読み聞かせやカウンター業務など司書の仕事をこなし、来館者に本の楽しさをアピールした。

 一日図書館長は、仕事や施設見学などを通して業務やサービスを知ることで、図書館への親しみや読書の輪を広げてもらおう実施。日髙京美館長から委嘱状とタスキを受け取り、館長体験をスタートさせた。

 3人は、伊地知敬雄指導主事から仕事の心構えや業務を学んだ。公文への押印を済ませた後は、おはなし会参加のための読み聞かせを練習。約70人の親子らを前に、読書の楽しさや絵本の面白さを伝えた。

 この他、普段は立ち入ることのできない閉架書庫では膨大な蔵書にふれるなど図書館の裏側も見学。カウンター業務では、返却された本をバーコードで読み取り、汚れや破損がないかどうか調べて棚に戻した。

 業務を終えた3人は感想文を記入。日髙館長は「お疲れさま。図書館は希望を与える場。これからも本との出会いをみんなに伝えて」など労をねぎらった。

 久原くんは「面白かった。読み聞かせは緊張したけどしっかりできてよかった」。溝口さんは「日ごろ体験できないことができて楽しかった。本を借りてもらうための工夫がすごかった」と喜び、山川さんは「兄がテープカットした思い出の場所で館長を務められてよかった感動した」と話した。