天城町 IUCN勧告、懸垂幕で速報

天城町庁舎に掲げたIUCNの世界自然遺産登録勧告の「速報」懸垂幕(町提供)=11日午前、同町平土野

気を抜かず、心を一つに

 【徳之島】「気を抜いてはいけない。世界自然遺産登録まで心を1つに頑張ろう」―。天城町は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関・国際自然保護連合(IUCN)による「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録の勧告から一夜明けた11日、役場庁舎別館の壁面に「速報」の懸垂幕を掲げた。

 コロナ禍で暗いニュースが続く中での朗報を伝え、世界自然遺産保護への〝新たなスタート〟となる7月の最終決定に向けて気を抜かずに―と同町企画財政課。懸垂幕の大きさは縦5㍍、幅90㌢。

 森田弘光町長は「(10日の)IUCN勧告には胸が熱くなった。2018年5月の登録延期、同年6月の推薦取り下げ、それまでの準備期間も振り返ると、道のりは平坦ではなかった。最終的な可否が出される7月の世界遺産委員会までは気を抜いてはいけない。日本で5番目となる世界自然遺産登録まで、心を1つにして頑張ろう」と話した。