夏休みは理科研究しよう

チョウの幼虫やカニを観察する子ども達=知名町=

島の動植物を観察
知名町上城小 親子でチャレンジ

 【沖永良部】夏休みを前に親子理科研究作り教室が4日、知名町立上城小学校であった。町内の児童とその保護者ら約30人が参加。講師が採集した島の動植物を観察したり、特徴を聞いたりしながら夏休みの自由研究のテーマを考えた。

 家庭教育学級の一環。講師は、島の動植物に詳しい同小の脇田幸治教諭が務めた。

 脇田教諭は、理科の自由研究で培われる力や研究記録を作る時の工夫などを説明。島で生息する植物の写真を紹介し「浜辺の植物が海水に強いのはなぜか」「サトウキビの芽と根がどこから出てくるのか調べると面白い」などと話した。

 教室では、脇田教諭が採集したアオスジアゲハの幼虫やミナミスナホリガニなどの動植物のスケッチにも挑戦。カニを描いた子ども達は「背中に複雑な模様がある」「前に進むときは後ろ足が早く動く」と声を上げていた。

 3年生の山下龍來さん(9)は「夏休みは生きものについて調べたい」。一緒に参加した母・珠美さん(38)は「何をしようか悩んでいたが、研究テーマの手がかりが見つかって良かった」と話した。