獣医師の川内涼平さん(右)にインタビューする沖高の生徒=
地元高校生 職業人にインタビュー
【沖永良部】島の職業人を紹介する「えらぶ仕事図鑑」の作成に取り組んでいる沖永良部高校(室屋洋一校長)の2年生が26日、島内で働く人にインタビューした。生徒らは、仕事のやりがいや楽しさを聞き、職業観を育んだ。
キャリア教育事業「沖高みらい探求プロジェクト」の一環。島の職業を知り、島内外に発信する試み。高校2年生92人(普通科62人、商業科30人)が各グループに分かれて、島内で働く24人を取材する。
完成した図鑑は、島内の小中学校に配布したり、和泊、知名両町が行う移住相談会で活用したりする。
この日は、商業科2年の西田渚さん(17)と平山優羽さん(同)が、島内に一つしかない動物病院の川内家畜医院(知名町余多)を訪れた。
2人は、獣医師の川内涼平さん(48)に、島に帰ってきた理由や仕事を選んだきっかけ、苦労したことなど12個の質問を投げかけた。
川内さんは「若い頃は仕事で一喜一憂することもあった。今は、自分が出来ることを精いっぱいするようにしている」「自分を怒ってくれる人は大事。そして、人生の中で信頼できる人を見つけてほしい」と語った。
インタビューを終えた西田さんは「取材を通して、将来について考えないといけない時期だと実感した」。平山さんは「動物に関わる仕事に就きたいと思っている。目標を決めて進んでいきたい」と話した。