奄美市ワクチン接種 65歳以上の接種率77・3%

全体では60・4%見込み
若者の重症化ケース報告も
希望者、早期接種呼び掛け

奄美市は29日、新型コロナウイルスワクチンの接種状況を明らかにした。65歳以上の高齢者の77・3%が2回の接種を完了、今月26日から始まった第3弾の集団接種予約者を含めた16歳以上の接種予定者(2回接種)は計2万2万2181人で、全体の接種率は60・4%となる見込み。市ワクチン接種推進室は集団免疫確保の目安となる接種率70%を目標としている。現在、一日の接種予約者は200人前後で推移しており、同推進室は「接種希望者は出来るだけ早く、予約手続きをしてほしい」と呼び掛けている。

同市は、5月3日から奄美市名瀬の奄美ワクチンセンター(奄美文化センター)で高齢者を対象とした集団接種を開始した。同推進室によると、65歳以上の高齢者1万3917人のうち、今月25日までに1回接種を終了した人は1万1745人(接種率84・4%)で、2回の接種を終えた高齢者は1万751人(同77・3%)。今月26日から始まった第3弾でも349人が接種する見込みで、高齢者の約8割が2回接種を終える見込みとなっている。

一方、16歳~64歳の対象者2万2825人のうち、接種を終えた人と今後接種を受ける予定の人を合わせた接種見込み者は1回目が1万2068人(同率52・9%)、2回目1万1081人(同48・5%)で、高齢者の接種率と比べると低くなっている。

高齢者を合わせた16歳以上の対象者計3万6742人のうち、接種予定見込み者は1回目が2万4158人(同65・8%)、2回目終了が2万2181人(同60・4%)となっている。

高齢者の接種率が、目標としている70%を超えている一方、16歳~64歳は50%程度にとどまっていることから、同推進室は「名瀬保健所管内の感染者では、若い人でも重症化したケースも報告されている。感染力の高いデルタ株の感染拡大も懸念されており、若い世代でも油断することなく接種を希望する人は、できるだけ早く接種してほしい」と話している。高校生以下の接種希望者については、保護者同伴が必要。

同市は現在、電話とインターネットで集団接種の予約を受け付けている。接種日程は第3弾が9月1日まで(8月12~15日を除く)で、第4弾(9月6日~10月17日)については、第3弾の予約状況を見ながら、予約枠を順次開放している。同推進室は、今後の予約状況によって、第4弾の日程が変更される可能性も示しており、早めの予約を呼び掛けている。

また、12歳~15歳の対象者約1400人については、8月中旬から順次、接種券を送付予定で、9月の接種を予定している。

接種に関する問い合わせは市ワクチン接種推進室(電話0997―69―3747)。予約は専用コールセンター(電話0997―52―1479、午前9時~午後5時)へ。