市議会一般質問

マリンタウン残り4区画 15日から3次公募開始
マングローブパーク大規模改修計画

 奄美市議会9月定例会は7日、一般質問を続開、和田霜析(自民党新政会)、正野卓矢(チャレンジ奄美)、伊東隆吉(自民党新政会)、栄ヤスエ(公明)の4議員が新型コロナウイルス対策や観光振興、名瀬港本港地区埋立(マリンタウン地区)事業などについて質問。市当局は、マリンタウン地区の売却先が決まっていない4区画について、9月15日に全国の事業所を対象とした3次公募を開始することを報告。同市住用町の黒潮の森マングローブパークについて、大規模リニューアルを計画していることも明らかにした。マリンタウンについては伊東議員が、マングローブパークについては和田議員が質問した。

 マリンタウン地区は、2007年度に埋め立て工事に着工、18年度に土地整備が完了。19年7月以降、島内の事業者などを対象に分譲地の公募を2回実施。これまでに18区画のうち12区画(9業者)を売却、2区画(1業者)が今年度中の売却予定となっている。

 売却先が決まっていない残り4区画については、これまで島内の事業所に限定していた公募要件を全国の事業所に拡大、公募を実施する。

 マングローブパークについて、市住用総合支所は、7月に同パーク隣接地にオープンした環境省の世界自然遺産センターの効果などから来場者が増加していることを報告。一方で、同センターの展示スペースなどと内容が重なる部分もあることや、建設から約20年が経過することから、「世界自然遺産センターとの連絡通路の整備など大規模改修を検討している」などと説明。国や県など関係団体と整備推進協議会で具体的な整備計画について、協議していく方針を示した。

 市内の遊休農地については、正野議員が質問。市農林水産部は、市内の農地1934㌶(名瀬448㌶、住用249㌶、笠利1237㌶)の17%にあたる330㌶(名瀬142㌶、住用72㌶、笠利116㌶)が遊休農地となっていることを報告。21年度に新規就農者などへの農地あっせんで、16・6㌶の遊休農地解消につなげた。

 新型コロナワクチンの接種状況については、栄議員が質問。8月31日現在のワクチン接種率について、市保健福祉部は、3回終了が62・4%、4回終了が14・4%で、5~11歳の2回接種が12・5%となっていることを報告。接種率が全国平均を下回っている要因として、「若い世代で重症化リスクが低い傾向にあることや、違うワクチン接種への不安、既に感染したことで接種意識が低下した」ことなどをあげる一方、ワクチン接種により発症予防や重症リスクの軽減効果などがあることから「ワクチン接種の向上につながるよう周知を徹底したい」とした。