2月16日から日米共同訓練

2022年11月に行われた日米共同統合演習「キーン・ソード23」の水陸両用作戦(徳之島花徳)

離島奪還、島しょ防衛想定 徳之島、喜界島で

陸上自衛隊は27日、離島防衛を想定した米海兵隊との日米共同訓練「アイアン・フィスト23」を2月16日~3月12日、徳之島、喜界島などで行うと発表した。日米共同による水陸両用作戦の能力向上を図ることが目的。今年度、群島内で日米共同訓練が実施されるのは、今回で3回目。喜界島での日米訓練は初となる。

「アイアン・フィスト」は水陸両用作戦・空挺降下など着上陸を展開する日米共同訓練の一つで、2005年度開始以降、米カリフォルニア州で行われてきており、日本では初となる。今年度の訓練地域の変更に対して陸上幕僚監部広報室は「運用に直結する、より実際的な訓練に発展させるため」としている。

訓練の想定内容は、「離島奪還・島しょ防衛」。主な日本側の参加部隊は、陸自・水陸機動団、第1空挺団、第1ヘリコプター団、海上自衛隊・輸送艦おおすみなど計約800人。米側は、海兵隊・第31海兵機動展開隊、米海軍・第7艦隊など計約900人。

訓練場所は、徳之島・喜界島のほか、陸上戦闘訓練が行われる大分県・陸自日出生台=ひじゅうだい=演習場、沖縄県・米海兵隊駐屯地キャンプ・ハンセンなど。

徳之島では、陸自・水陸機動団などによる着上陸訓練を行い、水陸両用車、輸送ヘリ、オスプレイなど展開。同島と喜界島では、第1空挺団による隊員約100人の降下訓練を予定しており、喜界島での米軍による訓練はない。

今年度、群島内で行われた日米訓練は、日米共同訓練「オリエント・シールド22」(8~9月、奄美大島)、日米共同統合演習「キーン・ソード23」(11月、徳之島、奄美大島)がある。