日本管楽合奏コンテスト全国大会で「最優秀賞」を獲得した亀津中吹奏楽部=2日、東京・文京シビックホール(提供写真)
【徳之島】2024(第30回)日本管楽合奏コンテスト全国大会(日本音楽教育文化振興会主催)の中学生A部門は2日、東京都文京区「文京シビック」大ホールであった。九州地区から唯一出場を果たした徳之島町立亀津中学校吹奏楽部(宇都遼介・小隈一徳顧問、金城結部長・部員26人)が、全国選抜出場35校中12校の「最優秀賞」に輝いた。21年ぶりの全国大会のひのき舞台での快挙となった。
亀津中吹奏楽部は伝統の「合心響魂」をモットーに活動。今年度は、第58回県中学校音楽コン「夏の祭典」録音審査の部金賞に続き、第69回県吹奏楽コンの中学生A部門でも2年連続金賞、打楽器パートでは審査員特別賞(おりべ賞)も獲得。2年連続金賞も九州大会・県代表からは漏れたが、9月末の日本管楽合奏コンへの録音予選では最優秀賞を獲得。九州地区から唯一、亀津中としては21年ぶりの全国大会出場権を獲得していた。
日本管楽合奏コン全国大会の中学生A部門(参加16人以上~35人以下、任意曲)で亀津中は、県吹奏楽コンの自由曲として挑んだ難解曲の一つ「秘儀Ⅱ~7声部の管楽オーケストラと4人の打楽器奏者のための~」(西村朗作曲)でエントリーした。
全国から選抜された計35校のうち22番目に登場。研ぎ澄ました金属打楽器と膜質打楽器を交えた繊細で迫力に富んだ「合心響魂」のハーモニーを同大ホールに響かせた。
最優秀グランプリ賞(文部科学大臣賞)など特別賞こそ逸したが、全国から選抜された35校中〝ベスト12〟の「最優秀賞」にくい込む快挙となった。
部長の金城さん(3年)は「全国大会では他の学校の演奏も聴くことができて、たくさんのことを学べた。本番は緊張したが、今まで練習してきたことが発揮できたと思う。今はうれしい気持ちでいっぱいです」と部員たちと喜びを共有。
指導・指揮に当たった顧問の宇都教諭(30)は「全国大会に向けて、子どもたちは自分自身にも目を向けて大きく成長してくれた。本番後は、客席のどよめきがしばらく続くほど亀津中の良さを多くの方に知っていただけたと思う。3年生はこれで引退となるが、新チームになっても3年生の思いを引き継いで頑張りたい」と語った。