88人の卒業生で「遥か」を合唱した朝日中の卒業式
938人が巣立つ
朝日中、88人卒業
奄美群島内の中学校で12日、2024年度の卒業式が行われた。県大島教育事務所によると、大島地区の中学校卒業生は938人(2月20日現在)。卒業式では中学生活を共に過ごした友と保護者などに感謝の気持ちを伝えた。
奄美市名瀬の朝日中学校(山宗功校長)は、第77回卒業式を行った。卒業生88人一人一人に山校長から卒業証書が手渡された。山校長は式辞で「卒業証書は9年間の義務教育を修了した証し」とし、「選んだ道に進み、苦しい時は同じ空の下で頑張っている友の姿を思い出し、一歩一歩歩んでほしい」と門出にエールを送った。
生徒会長の登山弦さん(2年)は送辞で、合唱コンクールや体育大会、学習発表会などを振り返り「どれもが大切な思い出。私たちは朝日中の伝統を守り発展させていくことを誓います」と述べた。
答辞で森音緒(ねお)さんは「今日が最後の登校だと思うと感慨深い。一つ一つの行事を楽しむことができて大きく成長した」と教職員や保護者に感謝し、「私たちは88通りの道を歩んでいく」と決意を述べた。
空手部の福田和心(わこ)さん(2年)は「2年間お世話になったので寂しい。これからは3年生として、受験も控えているので勉強と部活をみんなで協力し両立させていきたい」と話した。
卒業生は感謝の気持ちを伝えるGReeeeNの曲「遥か」を合唱し、最後の力を合わせた。保護者や教職員、在校生らが見守る花道をゆっくりと歩み、慣れ親しんだ学びやに別れを告げた。