タラソ整備計画 

健康増進から観光拠点へ
27年8月オープン目指す
市議会全協

 奄美市議会の全員協議会は13日、市議会本会議終了後に開かれた。
当局から、休館状況が続いている市健康体験交流館「タラソ奄美の竜宮」の活用方針について説明があった。市民及び観光客対象のニーズ調査や、島内外の民間企業によるサウンディング調査から、観光客や市民が訪問したくなる観光拠点として、27年8月のオープンを目指すとした。

 同施設は、子育て世代や観光客を含め若い世代の利用が伸びず、収益の低迷及び施設の老朽化や社会情勢の変化などによる維持管理費の増加が重なり、23年6月から休館状況が続いている。

 当局は方向性について「特別な時間や空間が創出される施設を整備し、付加価値向上による満足度向上を目指す」とし、「奄美ならではの自然・食・産業・景観といった資源を活用したコンテンツを提供する観光拠点施設として、観光客や市民が訪問したくなる施設、持続可能な施設運営を目指す」などと説明した。

 施設の改修及び運営・維持管理については、市の責任やリスクを明確にした上で、改修における市の負担分を検討。奄美海洋展示館に海水を取水している地下部分の配管は市の責任において改修・維持管理するとした。

 施設設計、施工、維持管理、運営を民間事業者に一括して委ね、民間の資金、経営能力及び技術能力を活用する事業手法(PFI方式)にて、民間事業者を公募するとした。

 スケジュールについては、今後施設の活用方法(案)の公表、民間参入可能性についての参入調査などを行い、10月に民間事業者の公募開始、26年4月までに事業者決定。施設改修の実施設計や改修工事を経て、27年8月の運営開始を目指すとした。