作品や奄美への思いなどを語り合う作家たち。右から2人目が泉二啓太さん
ギャラリーの入るビル1階にある展覧会の案内
泥染めの新たな可能性を探った反物(金井さん、柳さんの共作)
【東京】銀座で本場大島紬の専門店を展開する「銀座もとじ」(泉二(もとじ)啓太社長)が、泥染めの可能性を探るイベントを開催している。「考土(code)―奄美―」という、織と染色など気鋭の若手作家とのコラボレーションによる展覧会だ。注目のイベントはJR、メトロ四谷駅すぐで14日まで。
イベントは、会場となっているMikkegalleryでのMikkeキュレーターズ・コンペティション受賞者展の第5弾。「銀座もとじ」2代目店主の啓太さんをキュレーターに迎えたもの。テーマには奄美大島という地を起点に、土地に宿る記憶、素材、技法に改めて向き合うという視点が込められている。
「『考土(こうど)』とは、その地のなりたちを考えることであり、『code(コード)』とは、その地の素材や要素を現代的にひも解くことである」(泉二社長)との概念だ。「自然の化学がここにある」とするように、染色の金井志人さん、織の柳晋哉さん、書の新城大地郎さんという気鋭のスペシャリストらが参加した。
「泥中(でいちゅう)の布(ぎん)」と銘打たれた反物は、奄美大島に自生する月桃、ヒカゲヘゴなどを基にしたもの。また、幻の泥「ジョウミチャ」で染めた作品「泥に眠る」なども展示され、斬新な試みは見る者を圧倒するようだ。
泉二社長は「奄美に魅せられた6組のアーティストと共に奄美というルーツを考え、ひも解いていく試みなのです。奄美にまつわる作品を通じて、奄美をもっと多くに知ってもらいたい」と期待を込めている。
ほかの参加者は、高須賀活良さん、山崎広樹さん、山﨑萌子さん。展覧会は14日まで。期間中にはトークイベントや奄美の泥染めで手ぬぐいを染めるワークショップ(要予約)も行われる。同ギャラリーは新宿区四谷1丁目4(四谷駅前ビル5階)で、午前11時~午後7時まで。火、水曜が休み。同様の展覧会を9月中旬に奄美大島でも予定されている。

