スカイマーク路線運賃発表

スカイマーク路線運賃発表

8月の再就航を前に朝山市長を表敬した、市江スカイマーク社長(写真右)

鹿児島―奄美間3600円も
乗継価格安く
市江社長、継続運航アピール

 8月1日から約6年半ぶりに鹿児島―奄美大島線を再就航する、スカイマーク㈱(本社・東京都)の同社の市江正彦代表取締役社長ほか役員が14日、奄美市役所を訪れ、朝山毅市長を表敬した。同社はこの日、同路線片道は(いま得)3600円~、価格が安くなる乗継運賃適用など路線運賃を発表。市江社長は「低価格と定期運航を柱に、通年運航で継続的なサービス提供に努めたい」と抱負を語った。

 鹿児島―奄美大島線は2010年9~10月、11年3~10月の期間限定で就航していた。今回の再開にあたり、同社は継続運航をアピール。また奄美で再就航する同日は名古屋(中部)―鹿児島線も新たに就航させる。両路線ともボーイング737―800型機(1クラス177席)を1日2往復。乗継できるため中部圏からの入込促進が期待される。

 同社の強みは大手の既存路線に比べ、普通料金は約6割という運賃設定。現在、国内19路線を展開しており、鹿児島空港から2路線(羽田、神戸)が就航している。

 今回の発表によると鹿児島―名古屋線の料金も(いま得)3600円~。さらに他路線から鹿児島に乗り継ぐ場合、鹿児島―奄美大島線は3000円に設定しており、「魅力ある奄美の入込増に貢献できたら」(同社)とした。

 なお就航記念キャンペーン「SKYセール」として、両路線を2500円でインターネットでの限定販売を実施。売り出しは6月1日午前7時から。

 訪れた同社関係者を前に、朝山市長は「交通利便の向上は、地域に元気を与えるもので再就航は喜ばしい」と述べ、中部圏との交流増にも期待感を示した。

 今回奄美に初来島という市江社長は、奄美・沖縄地域の世界自然遺産登録に向けた、ユネスコの諮問機関(IUCN)の登録延期勧告に触れ、「奄美の豊かな自然を求めて訪れる観光需要は高く、影響は少ないのでは」とした上で、「就航した以上、安全運航とサービス維持を重視したい」とあらためて再就航に意欲を見せた。