北高校文化祭

北高校文化祭

ステージ発表の劇では顔をペイントした生徒らがコントなどを行い、盛り上げた


70周年を記念して販売されるシャツ(左)とハート型にせん定された植栽

創立70周年、生徒主体で盛り上げる
記念シャツ販売なども

 奄美市笠利町の大島北高校(新山豪校長、全校生徒119人)は9日、創立70周年記念第50回文化祭を行った。「煌~70年の想い、未来へ託す~」をテーマに、クラスや部活・サークル活動ごとにさまざまな展示やステージ発表があった。保護者や小中学生らも来校し、文化祭は盛況となった。

 同校は今年度で創立70周年。生徒主体の文化祭を実施するために、今年度は教職員の舞台発表を行わず、運営などのほとんどの作業を生徒が行った。全校生徒による展示「華―未来へのメッセージ―」では、生徒たちが、未来の自分に宛てたメッセージを記した花形の紙を集め、花束に模したアートにし、体育館を彩った。

 ステージ発表は北大島太鼓部の力強い演奏から始まり、ダンス、島唄、劇などで会場を盛り上げた。集落の高齢者などから聞き取りを行い記録する「聞き書きサークル」の活動報告もあった。

 全国各地の“ご当地お菓子”の販売と展示を行い、人気度のアンケート調査なども行った1年A組の植田蒼生=あおい=さん(15)は「予算内で取り寄せる必要があったので、お菓子の品定めに苦労した。ステージ発表はどれも良く考えられており、すごいと思う」と満喫した様子を見せた。

 また、文化祭では創立70周年記念のシャツも販売。同校教諭でアマチュアカメラマンの吉行秀和さんは、敷地内に開いた傘を多く設置する「パラソルアート」や、植栽をハート形にせん定したり、生け垣をハート形に切り抜くなどのアートも展示。吉行さんは「来年の文化祭ではハートを増やし、『ハート探し』などの出し物も企画したい」と語った。

 記念シャツは文化祭後も同校事務室で販売。価格は2500円となっている。