「グリーンフラッシュ」激写

天城町「犬之門蓋」海岸から捉えた日没のグリーンフラッシュ(24日夕、院田吉雄さん撮影)

天城町のアマ写真家・院田さん
幸せ呼ぶ「緑色の夕陽」

【徳之島】「一瞬の小さな輝きだった。まさか写っていたとは」。天城町瀬滝のアマチュア写真家の院田吉雄さん(67)が24日午後7時すぎ、同町兼久の景勝地「犬之門蓋(いんのじょうふた)」海岸で、日没の太陽が緑色に輝く珍現象「グリーンフラッシュ」を捉えた。〝幸せを呼ぶ〟千載一遇のショットに満足げだった。

台風一過でさわやかな夏空が広がったこの日の夕方、名物の「メガネ岩」などとフレーミングして映えるであろう水平線の夕陽の撮影で同海岸へ。グリーンフラッシュについては「沖縄など他島でもニュースに。空気も澄んでいて徳之島でも確認できるはず」と内心期待していた。

予感は的中した。600㍉のレンズを通してその瞬間を認めシャッターを切った。だが「オーロラのようにでも夕空が輝くのかと想像していたが、小さな光の点。画像を拡大して見たら鮮やかな緑色をしていて驚いた」と院田さん。

グリーンフラッシュは、大気のプリズム効果による「色ズレ」に起因する現象。日没と日の出の際、上側の青系統の色のにじみだけが見える瞬間の存在がグリーンフラッシュの正体だという。千載一遇の観察条件は、水平線・地平線が見渡せて、大気の透明度が高いことが最低条件らしい。目撃した人は「幸せになれる」との言い伝えも。

天城町では2014年8月、同町浅間の湾屋海岸で、地元在住の自然写真家が、やはり台風一過の条件下で撮影に成功している。