4年生横綱に重村 (古仁屋)

団体2位の表彰を受ける奄美大島(左から重村、俵、福崎)=提供写真=

「仲間やコーチに感謝」
わんぱく相撲全国大会

 小学生相撲日本一を決める「わんぱく相撲全国大会」(日本相撲協会、東京青年会議所主催、読売新聞社など後援)が29日、東京の両国国技館で開かれた。小学4~6年生約330人が出場し、学年別のトーナメント戦で争った。4年生の部では瀬戸内相撲クラブの重村鴻之介(10)が優勝し、横綱の座を勝ち取った。

 同大会は全国約4万人が参加する200地区の予選大会から勝ち上がった実力者が出場するもの。奄美大島地区からは各学年1人ずつ出場。5年生の部で俵幸平(住用相撲クラブ)が初戦敗退。6年生の部で福崎真逢輝(同)がベスト16まで勝ち上がった。各選手の成績を点数化し、算出する団体戦では高知(高知県)に次いで2位だった。

 4年生の部では奄美大島地区初となる横綱の座についた重村は「一番一番を一生懸命取り組むことができたのが良かった。応援してくれた皆さん、一緒に練習した相撲仲間や指導してくれるコーチに感謝したい」と大会を振り返る。

 3歳から相撲を始めたが、「相撲を楽しめるようになったのは今年の地区大会でライバルに勝ってから」。それでも週3回、15~20番のけいこを続けてきた重村は「気合だけは誰にも負けない」と意気込む。

 一方、今回の反省点は「頭からぶつかれなかった」。以前、頭からぶつかった際の恐怖心があるといい、今大会でも胸からぶつかるスタイルだった。重村は「頭からあたれるようになり、9月の九州大会で優勝し、全国大会に出場したい」と次の目標を捉えた表情だった。