台風24号接近で全便欠航となり閉鎖された奄美空港
台風24号接近の影響により29日、奄美大島を中心に空の便、海の便が全便欠航し、バスも一部を除き運休した。30日も台風の影響から欠航を予定している便も。奄美市笠利町の奄美空港は、全便が欠航となり終日閉鎖された。周辺のレンタカー会社も、多数のキャンセルが出るなど影響を受けた。
同空港ターミナルビルでは、発着便の全てが欠航。航空各社のカウンターも閉鎖され、同ビルは閉館となった。
空港駐車場は閑散となり、到着便を待つタクシーもほとんど見られなかった。
奄美レンタカー空港前店は２００台以上のレンタカーを保有しているが、この日だけで30台ほどのキャンセルが発生。同店スタッフによると、前回までの台風では変更が多くキャンセルは少なかったという。「風で飛びそうなものは、昨日までに片付けて台風対策をした。停電が心配」と説明した。
大阪から28日空路奄美入りして、２泊３日の予定で観光に来た30代会社員の水野友博さん家族は同店のレンタカーを利用。「台風で観光地の施設の休業などが心配。大浜の奄美海洋展示館に行ってみたい」と話した。
台風24号接近により奄美群島内の交通機関に影響が出ている。空の便は29日午後５時半現在、72便全便が欠航。30日も午前中の便を中心に27便で欠航が予定されている。
フェリーも鹿児島航路や、瀬戸内町営船かけろまなど全便が欠航。バス路線は喜界バスが29日午後１時50分まで運行した以外、奄美の各バス会社の便が運休した。
29日までにフェリー各社が発表した欠航便は次の通り。
【欠航】▽フェリー波之上＝29日那覇港発上り▽フェリーあけぼの＝29日鹿児島新港発下り、10月１日那覇港発上り▽クイーンコーラル８＝30日那覇港発上り▽クイーンコーラルプラス＝30日鹿児島新港発下り、10月２日那覇港発上り▽フェリーきかい＝28日知名港発上り▽フェリーあまみ＝29日平土野発上り