ヨロンパナウル健康ウォーク

奄美トレイルになっている「尾道(ビドウ)遊歩道」を歩く参加者ら=与論町=

世界自然遺産奄美トレイル開通記念
189人が島の魅力堪能 トレイルコース「島の宝に」

 【沖永良部】世界自然遺産奄美トレイル開通記念第27回ヨロンパナウル健康ウォーク(NPO法人ヨロンSC主催)が25日、与論町であった。14㌔と10㌔の2コースに189人が参加。島の自然と歴史に触れながら思い思いのペースでウォーキングを楽しんだ。

 同町と県では昨年度、奄美トレイル与論島エリアのコース作りを行い、三つのコースを選定。今回、トレイルコースの一部を使いイベントが行われた。

 奄美トレイル開通記念セレモニーでは、県世界自然遺産総括監の大山浩昭氏が「世界自然遺産を契機に、多くの観光客が訪れるだろう。その時、トレイルで発見した与論島の魅力を紹介できるようになって欲しい」。ヨロン島エコツアーガイド連絡協議会会長の麓才良氏は「きょうがトレイルコースの第一歩。島の宝として大事にしていきたい」とあいさつした。

 午前9時、同町砂美地来館をスタート。琉球石灰岩が作った起伏の激しい「尾道(ビドウ)遊歩道」に差し掛かった参加者は、目の前に広がる海とその先の沖縄本島の眺めに感動。歩く速度を緩めて周囲を見回したり、立ち止まって記念撮影をしたりしていた。

 チェックポイントでは郷土のお菓子が振舞われたほか、景品付きのゲームも実施。チームでの参加者はウォークラリークイズに挑み、全問正解チームの中から1チームに沖縄旅行がプレゼントされた。

 10㌔コースを完歩した同町在住の長崎歳さん(79)は「12年前に与論に移住してきたが、歩くとさらに島の良さを実感できた。まだまだ歩けるよ」と笑顔で語った。

 奄美トレイル与論島エリアは、「茶花集落・トゥマイ海岸コース」(8・9㌔)と「寺崎・皆田・大金久海岸コース」(6・2㌔)、「赤崎・城(グスク)集落・ビドウコース」(9・2㌔)の3コース。それぞれ海岸線を周遊するコースで、つなげると島を一周できる。