奄美市児童生徒書き初め席書会

奄美市児童生徒書き初め席書会

児童生徒それぞれがお手本を見て一筆一筆に心を込めて書き初めの作品づくりに集中した

手書き文字で豊かな心
20日審査、3月に展示

「第39回奄美市児童生徒書き初め席書会」(奄美書道協会主催)が14日、同市の名瀬小学校体育館で行われた。児童生徒らが、それぞれのお手本の字を見て一筆一筆に心を込めて作品づくりに没頭した。仕上げられた作品は20日の審査を経て、3月に奄美文化センターで展示が行われる。

書き初め席書会は、日本の伝統行事を受け継ぎ、児童生徒の書写技能の向上と文字文化の振興に寄与する目的。この日は児童生徒ら約50人が参加し、同協会員20人が児童生徒らの作品づくりにアドバイスを送った。

開会で同協会の南隆光副会長があいさつ。「書き初めは若水で1月2日に行うのが縁起良いとされている。『豊かな心は手書き文字から』という言葉で、書道の良さも見直されている。暖かい天気での書き初め席書会なので、良い作品が出るのを期待する」と語った。

今年の題材は▽小1「あまみ」▽小2「たちがみ」▽小3「美しい心」▽小4「流れる星」▽小5「進む勇気」▽小6「新たな決意」▽中1「夢の実現」▽中2「感謝する心」▽中3「希望に輝く春」。児童生徒らは新聞紙を敷き詰めた上に道具を用意して、お手本を参考に書き初めの作品づくりに取り組んだ。

朝日中3年の赤塚竜太郎君(15)は、小学3年から6年連続の書き初め席書会。「課題は毎年少しずつ難しいものになっている。きょうが今年の書き初めになる。いい作品が書けるよう頑張りたい」と話した。

作品審査(受賞者などは後日紙面で紹介)が行われた後、3月9・10日の両日、奄美文化センターのギャラリーで作品展示。10日は授賞式も開かれる。