難関資格「社労士」に合格

難関資格「社労士」に合格

難関の社労士資格を取得した安田さん

医師会病院・安田さん
「仕事に高い意識を」チャレンジ実る

奄美市名瀬の大島郡医師会病院総務課で勤務する安田創史さん(33)=同市名瀬=がこのほど、社会保険労務士(=社労士)試験に合格した。5回目の挑戦での資格取得。「保険の各種手続きに関わっている立場から、職員や患者さまのために力を尽くしたい」と今後に意欲を語った。

大島高校卒業後、宮崎県の九州保健福祉大学で臨床福祉学などを学んだという安田さん。奄美に戻り、25歳から同病院に勤務。社会福祉士、精神保健福祉士の資格も持ちながら医療ソーシャルワーカーとして患者や家族を社会福祉の立場からサポートする役割を担っている。

社労士は労働・社会保険の諸手続きのほか、人事や労務のプロとしてアドバイスできる国家資格。難関資格の一つとされ、安田さんは昨年8月、約5万人が受験し、合格率6・3%(厚労省発表)という狭き門を突破した。

患者から障害年金の手続きについて相談を受けたのをきっかけに、「患者さまにとって申請に必要な要件などの手助けの大切さを実感した」。業務の幅を広げようと資格取得に向け一念発起したという。

資格を取るまでの学習時間は3千時間以上を超え、出勤前や休憩の合間を見つけては参考書を一読し、1日当たり3時間を確保した。

「仕事に高い意識を持つためチャレンジした。周囲の応援にも応えたかった」。これまでの苦労が実ったことを喜ぶ安田さん。現在、職員の手続きや労働に関連した事務を担当しており、「労働環境の見直しなど職場に貢献できたら」と抱負を述べた。