「あしびの郷」に決定

外山利章会長(右)から答申書を受け取る今井力夫町長(左)=知名町=

新庁舎建設地、町長に答申
知名町まちづくり町民会議

 【沖永良部】知名町第3回まちづくり町民会議が13日、同町中央公民館であった。委員ら23人が参加。議論の結果、新庁舎の建設候補地を「あしびの郷・ちな周辺」(以下、あしびの郷)に決定し、同日、今井力夫町長に答申した。

 まちづくりについて町民が主体的に関わる場を設けようと開催。昨年12月に第1回目が行われた。

 今回は新庁舎の建設場所を議題に、建設候補地となっている「あしびの郷」と「現庁舎」の将来性や問題点について、七つのグループに分かれて協議した。

 発表では、六つのグループが「あしびの郷」を候補地に選んだ。理由に「災害に強い」「建設コストが抑えられる」「今後の拡張にも対応できる」などを挙げ、課題として「あしびの郷でイベントがある場合、駐車場が足りるか心配」「坂があり、高齢者など車を持っていない人は移動が大変」「商店街から離れる」などの意見があった。

 候補地に選ばれなかった「現庁舎」跡地の活用方法として「新しい活性化の拠点を作って欲しい」「金融機関を集約する」などのアイデアが出た。

 また、「現庁舎」を候補地に選んだグループは、「町の中心という歴史があり、商店街の活性化のためには今の場所が良い」「工夫すればコストを抑えられる」などと述べた。

 最後に、新庁舎建設候補地を「あしびの郷」とする答申書を作成。付帯事項に「商店街を含むまちの活性化課題等について検討すること」を盛り込んだ。

 同会議の外山利章会長から答申書を受け取った今井町長は「会議の中で、建設候補地の課題とそれに対する解決策も出してもらった。3月議会で提案し、最終決定としたい」と話した。

 外山会長は「候補地を答申することが出来たが、課題はまだあり、これからが本当の会議の始まり。拠点を中心に、町をどのようにデザインしていくのか話し合って行きたい」と語った。

 3月13日に第4回会議が開かれる。