「徳之島から・春一番」24日、東京代々木公園で

島の味を楽しみながら、チラシをセットして本番に備える「縁の下の力持ち」たち。手前左から時計回りに、高橋務さん、恵省二郎さん、友野誠一郎さん、泉勝彦さん、池山新吾さん、嶺八十一さん、小松ひろみさん、上田末人さん(右)。このほか、たくさんの人たちが手伝った

成功に向け 縁の下の力持ち集結!
“春の風物詩”陰で支える

 【東京】「徳之島を代々木で堪能して!」。いよいよ24日に代々木公園で「徳之島から・春一番」が開幕する。今年で7回目となる「春の風物詩」だが、毎回2万人もの来場者を集めてにぎやかに開催できたのは、陰で支えてくれた人たちがいたからこそ。そんな縁の下の力持ちの一部が、今回も精力的に活動していた。

 文京区大塚にある印刷会社・㈲ニーズの工場に残っていたのは、泉勝彦さんら8人。泉さんは、今卓球で大注目される、木原美悠選手の叔父でもある。昨年暮れの休日、寒風をものともせず徳之島出身の青年部有志らが集まった。

 「一人でも多く、徳之島を知ってほしい」との思いから、封筒に資料を入れて完成させる。中には、「日本一早い!おいしい!!」と印刷された開催を知らせるチラシと、今回のフェアへの寄付を呼び掛ける内容の印刷物、さらに第6回の開催の報告を兼ねた収支決算書も同封されていた。裏には、過去に「ご協力いただいた皆さま」として生産者、団体、ステージ出演など関わってきた人たちの名前がぎっしり。7年目に入る歴史を物語っている。

 同社代表の上田さんは、天城町出身。1回から7回までのチラシ印刷に関わってきた。3町の会員に3千部を発送するため、「朝の9時から青年部を中心に、有志が延べ30人近い人が来てくれ、夕方まで一気に完成させました。みんなの力です」と満足そうに話した。徳之島出身のパワーが結集したようだ。

 そんな人たちをねぎらおうと、天城町の前田芳作議長が送ってくれた島の魚など食材を、徳之島出身で御徒町の奄美料理店「かんもうれ」の大将・松山晃久さんが心を込めて料理。有志による黒糖焼酎も差し入れられ、本番の大成功に向けて乾杯が続いた。徳之島からの春は、24日にやって来る。