道に迷った高齢者助ける

道に迷った高齢者助ける

感謝状を手に古仁屋中2年・中村さん(左)

瀬戸内署 古仁屋中・中村さんに感謝状贈呈

 道に迷った高齢者を助け、行方不明事案を未然に防いだとして瀬戸内署は12日、瀬戸内町の古仁屋中学校2年・中村恵実さんに感謝状を贈呈した。中村さんは「困っている人を助けるのは当たり前。無事でよかった」と笑顔で話した。

 中村さんは2月26日の午後7時ごろ、部活動を終え歯科医に通院後の帰宅途中、荷物を抱えた女性(87)が暗い場所に一人で立ち尽くし、疲れた様子に見えたため声を掛けた。「どうしましたか?」と尋ねると、女性は知人の家に向かう途中、2時間ほど道に迷い疲労困ぱいしていることが判った。

 女性の足元がふらついていたため、動くのは危険だと判断した中村さんは、女性をとりあえず安全な場所に誘導し待機を指示。約500㍍先にある交番へ走って駆け込み、事情を説明した。

 同校体育館で感謝状を贈った同署・市野孝志署長は「勇気ある行動で適切な判断。事件になる可能性もあり、前もって防ぐことができた。本当にありがとう」と模範となる行動に感謝。中村さんは「自分もいずれ年寄りになり、立場が変わる事もある。困った時はお互い助け合いたい」と喜んだ。