ガソリン値上げ続く

ガソリン値上げ続く

車にガソリンを給油する奄美市の給油所。原油価格の高騰から小売価格の値上げげが続いている

 

奄美群島内店頭価格は168円前後
全国平均11週連続の上昇

 

 経済産業省資源エネルギー庁の石油製品小売市況調査によると、鹿児島県の7日時点のレギュラーガソリン1㍑当たりの平均小売価格は158・6円(消費税込み)で、前回調査(4月22日)より1・6円上昇、沖縄県と並び全国の最高値を記録した。全国的にガソリンの店頭価格の値上げが続いており、奄美群島内でも13日、1㍑当たり3~4円値上げする給油所が複数あり、店頭価格は168円前後となっている。

 同調査によると、全国平均は前回調査に比べ1・8円高い1㍑150・2円で、11週連続で値上げとなった。全国平均の店頭価格が150円を超えるのは、昨年12月3日以来5か月ぶり。鹿児島県の平均小売価格は、全国平均より8・6円高かった。

 県石油販売業協同組合(鹿児島市)によると、離島地域では県本土より1㍑当たりの価格が10~15円ほど高くなっているという。「輸送費や台風などの天候不良に備えた備蓄費などがコストとして上乗せされることが多く、セルフサービスのガソリンスタンドが少ないことで人件費も割高になる傾向にある」と指摘する。

 奄美市の石油販売業者の担当者も「離島は、販売量が限定的なため、薄利多売で価格を据え置くことが難しい。今後、さらに原油価格が高騰しないか心配」と話す。

 奄美市内のガソリンスタンドで給油していた同市の男性(58)は「離島ということでコストの分高くなるのは仕方ないが、ガソリン代が高くなると、その分消費税も多く支払うことになり、不公平感がある。もっと安くする方法を考えてほしい」と話した。

 ガソリン以外の県平均価格(7日現在)は、軽油が1㍑当たり139・8円、ハイオクが同166・9円、灯油が18㍑当たり1843円だった。