豊田(徳之島)が5年生横綱

団体3位となった奄美大島チーム、前列右から俵、豊田、早瀬(提供写真)


昨年度の4年生横綱・重村が豊田などを伴い土俵入りを披露(提供写真)

わんぱく相撲全国大会
「監督や周りの支えに感謝」

 小学生相撲日本一を決める「第35回わんぱく相撲全国大会」(日本相撲協会、東京青年会議所主催、スポーツ庁、読売新聞社など後援)が4日、東京の墨田区体育館で開かれた。小学4~6年生約330人が出場し、学年別のトーナメント戦で競った。5年生の部では豊田倫之亮(徳之島相撲クラブ)が優勝し、横綱に輝いた。また前年度に4年生の部で横綱になった重村鴻之介(瀬戸内少年相撲クラブ)の土俵入りも行われた。

 同大会は、全国約4万人が参加した200地区の予選大会から勝ち上がった精鋭が出場するもの。鹿児島県からは鹿屋と奄美大島の2チームが出場した。奄美大島は各学年1人ずつ出場。4年生の部で早瀬駿太(瀬戸内少年相撲クラブ)がベスト16まで勝ち上がった。6年生の部で俵幸平(住用相撲クラブ)が2回戦敗退。各選手の成績を点数化し算出する団体戦では、熊本選抜A(熊本県)と金沢(石川県)に次いで3位となった。

 豊田は今回の優勝で、白鵬杯と全日本の優勝も合わせ3冠を達成したという。「初戦は緊張して硬さが出たが、勝ち進むうちに緊張も解け自分の相撲が取れて優勝できた。指導してくれた監督や周りで支えてもらった人に、島に帰ったら感謝のお礼をしたい」などと振り返った。

 また同学年のライバル・重村が土俵入り披露で会場入りして、家族とともに太刀持ちを務めた豊田を応援。豊田の母・住英さんは「昨年は重村君が横綱で、プレッシャーもあった。家族で息子を応援してもらいありがたかった」と話した。

 2歳から相撲を始めた豊田は、大相撲入りが目標。「相撲が大好きで、大相撲の力士になれたら横綱白鵬関の記録を超えたい」と意欲を見せた。

 豊田は9月の九州大会に向け、「相撲クラブでは週4回、ぶつかり稽古=けいこ=などで鍛えている。右を締めて自分の有利な体勢になれるよう練習している。九州大会では優勝して5連覇を達成したい」と話した。