巣鴨で「奄美フェア」

巣鴨で「奄美フェア」

奄美の魅力をPRする地域創生学部3年の安田陸人さん(左)と佐藤絵里花さん(右)。中央は「座・ガモール3号店」店長の三浦さん。ほかに、那須彩乃さん(同3年)が担当している

奄美の魅力が詰まった黒糖焼酎やパッションフルーツなどが並ぶコーナー

奄美の風景を背にしてシマ唄を歌い上げる、里アリスさん

特産品販売やシマ唄ライブ
多くの人を魅了
大正大地域創生学部

 【東京】巣鴨に奄美がやって来た――。豊島区巣鴨にある「座・ガモール3号店」(三浦美紀子店長)でこのほど、「奄美フェア」が4日間にわたって開催された。期間中には、里アリスさんによるシマ唄のライブも行われ多くの人たちを魅了していた。

 同フェアは、大正大学の地域創生学部の学生たちが中心になって展開している店の一つを舞台に、7月18日から21日にまで行われたもの。同大学では、日本各地に40日間学生を滞在させ、フィールドワークを実施している。

 座・ガモールを運営する、(一社)コンソーシアムすがも花街道代表理事で同大学地域構想研究所副所長補佐の山本恭久さんによれば、奄美にもこれまで18人ほどの学生が訪れた。「寮生活のような環境の中で奄美のこと、それを将来どう生かしていくかを学んだ。学生はみなたくましくなって帰ってきました」という。

 フィールドワーク実習で「生きた経済学、経営学」を習得するのが狙いだ。その一環として、店では学生自らが選別した特産品が売られている。3号店の担当は3人とも奄美を訪れたことはないが、「どこまでも真っ青な海!」(佐藤絵里花さん)、「人も地域も温かい!」(安田陸人さん)、「時間がゆっくり流れている!」(那須彩乃さん)といった印象を持っている。

 そんなフェアを彩る、里アリスさんによるシマ唄のライブが19日にあった。アリスさんは、ドローンで撮影された奄美の絶景をさらに引き立てるように、シマ唄を熱唱。唄の解説や「私も大正大学に特別入学させてほしい」などユーモアも交えながら、集まった人たちを奄美にいざなっていた。大盛り上がりの会場に山本さんは、「これを機に、また奄美フェアをやりたいですね」と満足そうに語っていた。