スタディツアー12月実施へ

高校生ガイドによるスタディツアーの開発などについて意見が交わされた

行政や企業などと連携
古仁屋高

 県立古仁屋高校(重吉和久校長)は22日、瀬戸内町古仁屋の同校会議室で2019年度地域創生人材育成プロジェクト第1回連絡協議会を開いた。企業や役場の関係者などが出席し、同プロジェクトに取り組む同校の職員・生徒から概要やこれまでの活動報告を受け、行政や企業と連携した今後のプロジェクト推進に意見を交わした。高校生ガイドによるスタディツアーなどを開発し、12月に実施する計画も発表された。

 同プロジェクトは県教育委員会の事業で、高校が地域の活性化に向けて地域課題の解決を目指し、地域と連携して地域創生につながる実践的な取り組みを行うことで、地域を活性化する人材育成や高校の活性化が目的。同校は地域観光の活性化に資する人材育成の部門に応募して指定を受け、「高校生ガイドによるスタディツアーおよびスタディキャリアノートの開発~瀬戸内町を日本スイーツの聖地に~」をテーマとして講演会やワークショップ等に取り組んでいた。

 同校は町内の近代遺跡などのガイドをできるようになることを目標に設定し、自らの考えを発信できる人材育成を図る。プロジェクトを通して、▽大学等との連携で高いレベルの学問的視野に立てる▽専門家と連携して、主体的にスタディツアーや関連商品の開発を行い生徒の問題解決能力を育成する▽スタディキャリアノートを開発し活動成果を発表することで、生徒の郷土に対する思いが深まりキャリア形成に好影響を及ぼす▽近代遺跡の啓発、地域の観光振興、高校の生徒募集につながる―などを期待する。

 同校の米倉秀和教諭が、配布資料でプロジェクト概要や推進体制などを説明。またこれまでの活動をスライド資料でプロジェクト研究グループの生徒4人が発表した。

 続いて各出席者が、今後の活動に向けて意見交換。出席者から同校に対してプロジェクトを評価する感想があり、一般向けツアーの開発要望や、戦争遺跡のツアー開発に学芸員の協力を申し出る提言などがあった。

 県高校教育課産業教育係の中原嘉久指導主事が「県も古仁屋高校のプロジェクトに注目している。このプロジェクトが県内で先駆的取り組みとなってもらいたい」と締めくくった。