知名町立学校給食センター落成セレモニー

テープカットで新施設の完成を祝った=知名町=

新施設で作られた給食を試食する参加者たち=知名町=

安心安全な給食提供

 【沖永良部】知名町立学校給食センター落成セレモニーが23日、同センターであった。関係者ら60人ほどが参加し、県内でも最高水準の施設の完成を祝った。来月2日から供用開始。

 既存センターの老朽化に伴う建て替えで、同町田水団地の隣に建てられた。

 新施設は、鉄筋コンクリート造り平屋建て。敷地面積5069・24平方㍍、延べ床面積1371・47平方㍍、プロパン庫9・71平方㍍、総事業費9億1150万5千円をかけた。

 職員数は19人(うち調理員13人)で、1日最大800食分の調理が可能。食育の推進に向けて調理作業工程が見学できる見学用通路やアレルギー食対応コーナーなどを整備したほか、男女それぞれの休憩室を設け調理員の健康管理にも配慮した作りになっている。

 式典では、今井力夫町長や平秀徳議会議長ら5人がテープカットを行った。同日は、施設の見学会と試食会も開かれ、参加者は建物内を見て回った後、新施設で作られた初給食を堪能した。

 セレモニーに参加した知名中3年の武原望生さん(14)は「とてもきれい。調理している様子を見学できるのもすごい。試食では、鶏の唐揚げがお店で食べるのと同じくらい美味しかった」と笑顔で話した。

 今井町長は「厳しい町財政ではあるが、子ども達の健康を確保するためには必要な施設。安心安全な給食を提供できるよう衛生面においては県内でも最高水準の設備になっており、災害発生時の炊き出しにも対応できる」と語った。