各所に“セサミストリート

各所に“セサミストリート

収穫されたゴマ穂が並ぶ「セサミストリート」(写真は喜界町内)

 

 

喜界、収穫シーズン
今季生産見通し60~70㌧

 

 喜界島の主要農産物「白ゴマ」が収穫シーズンを迎えた。島内の沿道や路地では刈り取ったゴマ穂を並べ、天日干しするこの時期ならではの「セサミストリート」が各所で見られている。喜界町農業振興課によると、今季は栽培時に雨天が続いたことが影響し、生産量は平年レベルから1割程度下がって、60~70㌧を見通している。

 同島は白ゴマの栽培に適した環境から国内最大の産地で、栽培面積は約150㌶。収穫時期は例年7~9月。現在、生産作業はピークとなっており、島内集落内や道路沿いで束ねたゴマ穂が並ぶ光景はこの時期ならでは。ほとんどが島外出荷されるという。

 同課によると、ゴマは5月ごろには種(種まき)をして、夏から収穫を始める。だが、今年は梅雨以前から雨が続いたため成長に影響。その後は天候も安定して、持ち直したが、例年よりも減収傾向。単収(10㌃当たり)は平年並みの約60㌔で、収穫額は約1億8千万~2億円を見込んでいる。

 同島のゴマは台風や豪雨のため昨年、一昨年と不作続き。同課は「高品質で島外からの問い合わせも多い、重要農産物。今年こそ安定供給できてほしい」としている。