瀬戸内町でまちおもいキャンプ

瀬戸内町でまちおもいキャンプ

移住者が感じる不安や、奄美の魅力について情報を共有した

 

移住定住促進へ 移住の不安など共有
モデル事業実践目指し議論深める

 

 県などが主催する「あまみSwitch・まちおもいキャンプVol2移住定住編」が19日、瀬戸内町古仁屋のせとうち物産館であった。奄美大島と徳之島のU・Iターン者を中心に、地域づくりに携わる35人が出席。移住者が感じる不安や魅力について議論を深め、情報を共有した。

 イベントは県が地域コミュニティ組織やNPO法人などと協働で地域課題解決に取り組む「2019年度NPO共生・協働・鹿児島推進事業」の一環。奄美での同事業は2回目で、昨年度に続き同実行委・(一社)鹿児島天文館総合研究所(Ten―Lab)が共催している。

 同実行委の山本美帆代表によると、「対話と挑戦の文化作り」を目的とした前回に対し、今回は移住・定住促進に関するモデル事業の構築・実践を目標としている。20年2月までの全5回を予定しており、3人のアドバイザーを招き方策を模索する。

 初日のこの日はオリエンテーションの後、Ten―Labの永山由高理事長が「『移住支援』はもう古い?!つながりから考えるこれからの暮らし」をテーマに基調講演。永山理事長は自身が取り組んだ「移住ドラフト会議」に触れ、「地域としての活性化の方向性と移住者の相性は重要。まずは地域の人がつながり、ビジョンを共有して踏み出すべき」などとした。

 その後、移住者目線・移住受け入れ側目線でそれぞれが感じる不安を出し合い、共有。「仕事があるか」、「人間関係や近所づきあい」など、経験に基づいた意見が多く挙がった。このほか、奄美大島の魅力なども出し合い共有。第2回以降の日程では奄美群島内外の事例を学びつつ、初日に出た意見をもとに、モデル事業を企画立案・実践する予定という。