市議選告示まで1カ月

市議選告示まで1カ月

奄美市名瀬の中心市街地。市議選では地域経済の活性化などが争点になりそう

 

現職7人勇退、少数激戦か
定数22に23~24人立候補の動き

 

 任期満了に伴う奄美市議会議員選挙は10月20日の告示(同27日投開票)まで1カ月に迫った。定数22に対し、現職17人、新人6~7人が立候補の動きを見せており、23~24人が22の議席を争う少数激戦が予想されているが、多数の現職勇退を受け、情勢はなお流動的だ。

 市議選は、今回から定数が2削減され22となるなか、現職24人のうち7人が勇退の表明や意向を示している。新人は6人が立候補を予定しているほか、別の1陣営が候補者擁立の動きを見せるなど、各陣営の動向次第では、今後さらに擁立の動きが活発化する可能性もある。

 政党別にみると、自民10、公明4、共産2、社民1、無所属6~7。今夏の参院選で国政に進出した政党からの立候補を模索する動きもある。

 すでに事務所の立ち上げや、あいさつ回り、朝の辻立ちなど立候補予定者の動きも活発化しており、徐々に選挙モードも高まっている。

 現職の1人は「9月議会もあり、選挙準備はこれから。現職が多数勇退するので、新しい顔ぶれが目立つ選挙になりそう。気を引き締めて臨みたい」と話した。一方、新人の一人は「すべてが初めてのことで不安もあるが、立候補を決意した以上、当選めざし、できることは全部やる覚悟でいる」と張り切っていた。

 市議選の争点としては、地域経済の浮揚や雇用対策、歯止めのかからない人口減少対策、子育て・教育環境の充実、医療・福祉サービスの向上などのほか、世界自然遺産登録を見据えた観光振興策や自然環境の保護などを中心に論戦が繰り広げられそうだ。

 9月1日現在の登録有権者数は3万5916人(男1万6976人、女1万8940人)。前回選挙の当日有権者数は3万5900人(男1万6732人、女1万9168人)で、投票率は70・77%だった。

 市選挙管理委員会は、20日午後2時から市役所5階で、立候補予定者を対象にした説明会を行う。