新「森の館」工事に着手

基礎工事中の新しい「森の館」整備現場=25日

中央駐車場の横、基礎工事中
龍郷町・自然観察の森再整備事業
25日から通常開園、新トイレ整備

 龍郷町は、2017~21年度までの5カ年計画で長雲峠の「奄美自然観察の森再整備事業」を進めている。19年度に新設工事を行ってきた展望デッキは、今年3月末に供用開始した。19年度予算の繰り越しで20年度中に新しい「森の館」(管理棟)を整備する。建設地は中央駐車場の隣接地で、19年度に用地造成し、現在は基礎工事中。20年度中に新「森の館」の展示室内の整備や外構工事、ドラゴントリデ補修工事、三つの池をつなぐ工事(せせらぎ工)、園路工事の一部などを計画。20年度一般会計当初予算に事業費1億2086万余を盛り込んでいる。同観察の森は、新型コロナウイルスの影響で先月18日から閉鎖されていたが、今月25日から通常開園措置した。

 企画観光課によると、新「森の館」は、木造平屋建て。展示室、レクチャールーム、休憩所、事務室、多目的トイレなど配置。新「森の館」の横にバス1台の駐車スペースを配置する。工期は今年9月25日まで。

 建設場所にあった古いトイレを取り壊し、木を伐採して用地を造成した。

 新「森の館」完成後、老朽化した現在の「森の館」の解体工事を行う予定。「できれば20年度中に実施したい」としている。

 18年度に園内にあった遊具施設を撤去。18~19年度にかけてボードウォーク(延長90㍍)を新設し、供用開始。19年度、奥側の駐車場に、バス駐車場などのスペースを設置したほか、右側に新しいトイレ(男性用、女性用、多目的トイレ配置)建設工事を進め、建物自体は完成している。新型コロナウイルスの影響で内部の設備調達が遅れていたが、設備が届き、今月26日から供用開始する。

 老朽化して解体した展望デッキの代わりに、19年度、同じ場所に新しい展望デッキを整備した。ベンチ3基、眺望台(3段)1基、案内板を設置した。