美しい海中の観察も楽しめる日本初上陸のオールクリア・サップ(ＳＵＰ）＝上＝とカヤック(提供写真)＝12日、天城町与名間ビーチ
【徳之島】天城町Ｂ＆Ｇ海洋センター(里山浩一所長)の与名間艇庫＝与名間ビーチ＝に新たに、器材の全面が透明で、サンゴ礁や熱帯魚など海中観察も楽しめる最新のオールクリア型のカヤックとサップ(ＳＵＰ＝スタンドアップバドルボード)が３艇ずつ加わった。「国内初導入」との話題もまじえ海洋レジャーファンの関心を集めている。
徳之島の海洋レジャーのメッカ与名間ビーチ。同艇庫では、人気のアクティビティ器材のＳＵＰやカヤック、カーニバルボート、バナナボートなどを貸し出している。そして今夏新たにＢ＆Ｇ財団の助成で最新のクリアタイプの同２種(ドイツ・バイエルン社のポリカーボネート製)が導入された。大きさはカヤックが縦３４０㌢・幅90㌢・重量29㌔、ＳＵＰは縦３１０㌢・幅85㌢・重量19㌔。
進水式を兼ねてこのほど同海洋センター海塾生の児童たちが試乗。「魚が気持ちよさそうに泳いでいた。水上に座っているようで楽しかった。大きな魚もいて、一緒に海中散歩をしているような気分になった」(天城小４年生・今田稟さん)など大いに感動させた。
同海洋センターの里山館長は「与名間ビーチ(海水浴場)の水質は10年連続AA(最高)評価。リーフ内にはサンゴや熱帯魚、ウミガメなどが生息。器材(有料)は予約が必要。Ｂ＆Ｇ財団認定のインストラクターがやさしく丁寧に教えてくれます」。ふるさと納税返礼プログラムへの活用も検討中。同艇庫は２０１７年度のリニューアルを機に利用者が増え、１９年度は約１万人に達した。
夏休み期間中は休館日(月曜日)を除き午前８時30分～午後５時まで開館。問い合わせや予約は▽同町Ｂ＆Ｇ海洋センター与名間艇庫(電話０９９７－85―２０３０)か▽同センター体育館・事務所(電話85―５１５１)へ。