県教委は７日、中学３年生を対象にした進路希望調査の結果（７月10日現在）を発表した。県内の国立中学および公立中学校計２１４校の３年生１万４１６８人（前年度比３６５人減）のうち、１万７３８人（同６３１人減）が県内の公立高校への進学を希望している。大島学区の高校では、すべての学校・学科で前年度募集定員に対する倍率が１倍を下回った。
調査は、２０２１年度の公立高校の生徒募集定員策定の基礎資料とすることなどを目的に実施。県内の国立及び公立中学校を来年３月卒業予定の３年生全員を対象に行った。高校進学希望者比率は97・６％で前年度と同じだった。
県内公立高校では、希望者数が前年度の募集定員に満たないのは、68校１１７学科中、59校（同４校増）98学科（同８学科増）となった。一定枠内での学区外からの入学希望者は３１６人（同３人減）だった。
大島学区の高校で最も倍率が高かったのは、大島（普通）の０・90倍。次いで喜界（普通）の0・70倍となっており、すべての高校で１倍を下回った。最も低かったのは大島北（商業）の０・38倍だった（定時制を除く）。
県内の公立高校で最も倍率が高かったのは、甲南（普通）の２・06倍で前年度と同じだった。次いで鹿児島中央（普通）２・05倍、鹿児島南（普通）１・84倍、鹿屋女子（普通）1・78倍、鶴丸（普通）１・75倍と続いた。
倍率が最も低かったのは、山川（農業）の０・13倍。次いで霧島（工業）０・15倍、川薩清修館（商業）と加世田常潤（福祉）が０・18倍、薩摩中央（普通）と福山（商業）が０・20倍だった。
県教委高校教育課によると、今後の主な日程は次の通り。
▽10月上旬＝生徒募集定員公表▽２月４日＝推薦入学者選抜及び帰国生徒等特別入学者選抜▽３月９、10日＝一般入学者選抜（学力検査）▽同24日＝第二次入学者選抜▽同25日＝合格者発表