奄高定時制発表大会

奄美高校定時制の生徒11人がそれぞれの体験や夢を発表

それぞれの体験、夢語る
最優秀賞は濱崎さん

 奄美市名瀬の県立奄美高校定時制(宇都尚美校長、生徒26人)は17日、「第51回校内生活体験発表大会」を同校会議室で開いた。1~4年生11人(生徒1人は欠席、代理発表)が登壇し、それぞれのこれまでの体験、趣味、学校生活やアルバイト先での体験や感じたこと、将来の夢などを語った。最優秀賞には濱崎まいさん(4年)が輝き、優秀賞に肥後麻美さん(1年)、壽鈴花さん(3年)が選ばれた。

 大会は、定時制高校で学ぶ生徒が、学校生活を通して感じ、学んだ貴重な体験を発表し、多くの人々への共感と励ましを与えることを目的としている。上位入賞者は、書類選考で開催される県大会へ出場し、さらに全国大会を目指す。

 登壇順の弁士・演題は①肥後明日香さん(4年)「4年間の高校生活」②福山瞳さん(1年)「推しについて」③重信まりんさん(3年)「将来の夢と目標」④壽鈴花さん(3年)「私は自分のバイト先が大好きです。」⑤川畑丈さん(1年)「定時制に来るまでの道のり」⑥西田綾夏さん(2年)「やってみたいこと」⑦黒木理奈さん(2年)「昔と今の自分」⑧肥後麻美さん(1年)「今の私は」⑨暁剛太さん(2年)「FPS・TPSゲームの楽しさ」⑩白畑まりあさん(3年)「ピアスをあけた日」(欠席・代理発表)⑪濱崎まいさん(4年)「出会いがもたらすもの~私の場合~」。

 最優秀賞に輝いた濱崎さんは「(小学生の頃の体験から)学校という存在が恐怖の対象と変わってしまった」「(その後に出会った)先生に心境を話した。先生は私が学校に来れるようにさまざまなサポートをしてくれた。先生は『いままでよく頑張ったね。もし自分が同じ状況だったら耐え切れなかったと思う』『頑張らなくてもいい。あなたはあなたのままで大丈夫だ』と言った」「人は、どんな困難な状況でも、出会うべき人との巡り合わせによって必ず乗り越えることができる」「『大丈夫だ』、その言葉があったから、私は前へ進めた」などの内容を発表した。

 11人は、それぞれの言葉で体験を発表し、他の生徒や教諭が発表に聞き入っていた。

 鶴川聖一教頭が、1人ずつ発表内容について講評した。

 審査委員は5人が務めた。入賞者3人に賞状、発表者全員に参加賞が贈られた。