技能習得で介護職担い手へ

市社会福祉協議会であった吹上高等技術専門校(介護・福祉科)の入校式

市社協受託公共職業訓練 13人が入校

 吹上高等技術専門校(出水昌志校長、日置市)介護・福祉科への入校式が19日、奄美市社会福祉協議会4階会議室であった。県の公共職業訓練の一環で、「介護職員初任者研修」を受け、介護職に携わることを目的とする。市社協が同校から事業を受託して今年度で3年目となる。入校生13人を代表して前田奈緒子さんは「専門校の規則に従い、技能の習得に向けまい進する」などと誓った。

 昨年度は6人中5人の受講生が同研修を生かし介護や保育の職に就いたという。

 同研修は、2012年度まで「訪問介護員養成研修(ホームヘルパー研修)」の名称だったもの。介護業務を行う上で最低限の知識・技術や、実践する際の考え方のプロセスを身につけることを目的とする。厚生労働省が定めた計130時間の講義や実習で専門知識を学び、試験に合格すると資格が取得できる。

 受講生は同日から3カ月の間、通常のカリキュラムをより充実させた計312時間の研修を受ける。なかには外部からキャリアコンサルティングや消防、医療関係者による講義、市役所職員の就労支援の項目もある。

 出水校長は「誰ひとり欠けることなく研修を終え、全員が希望する職業に就くことを願う」と激励。同社協の福山敏裕会長は「感染対策を万全にして、地域の高齢者のマンパワー的存在になることを期待する」などと話し、祝辞を述べた。