徳之島クラスター認定

県内10例目 飲食店2カ所で会食、新たに10人
新型コロナ

 【鹿児島】県は7日、新たに徳之島で新型コロナウイルス感染者10人が確認されたと発表した。2日以降、徳之島で確認された感染者は計26人(徳之島町23人、伊仙町3人)。このうち19人が徳之島町内の飲食店で会食をした人やその関係者と判明し、県は県内10例目に発生したクラスター(感染者集団)と認定した。

 新たに感染が確認されたのは30代から60代の男女10人(徳之島町9人、伊仙町1人)。このうち徳之島町の30代男女を除く8人がクラスター関連という。新たに感染した10人のうち4人が島外に搬送され、1人が島内医療機関に入院、3人が自宅待機中で、重症者は出ていない。

 県の発表によると、11月末に徳之島町の2カ所の飲食店で会食をした17人とその親族1人、従業員1人が感染者と確認された。12月に入って県内でも感染者増の傾向を示しており、県のくらし保健福祉部の地頭所恵部長=写真=は「マスク着用、手洗いうがい、3密を避けるの基本対策、特に年末にかけて会食の機会も増えるので、会食時の感染防止策を徹底して欲しい」と訴えていた。

県徳之島事務所職員1人感染
濃厚接触の職員3人を検査

 県は7日、徳之島町にある県大島支庁徳之島事務所に勤務する60代男性職員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県によると、男性は4日勤務し、5日は自宅待機、6日に陽性が判明した。発熱などの症状はなく、7日現在、島外へ搬送中となっている。

 4日以降、男性と住民との接触はなかったが、同事務所の職員3人が濃厚接触者となったため、7日にPCR検査を実施。職場の消毒などを行った。